ひとり親家庭の手当 あなたはいくら貰えるかチェック!
日本国内において、ひとり親家庭の貧困率は深刻です。
子どもを育てているシングルマザー、もしくはシングルファザー、その他の養育している保護者は、手当や助成金を受けることが出来ます。
まずは、児童扶養手当です。母子手当と呼ぶこともあります。
同時に、児童手当も受け取ることが出来ます。
こちらは、ひとり親家庭でなくても受給出来る手当です。
人によっては、特別児童扶養手当を受けることも出来ます。 こちらも、ひとり親家庭でなくても受給出来る手当です。
この記事を読んで、子どもを育てる間に受けられる手当を全てチェックしてみましょう。
※所得制限限度額や給付額は2020年9月時点のものです。
児童扶養手当
18歳に達する日以降の3月31日までの間にあり、要件に当てはまっている児童を養育する者が、受け取ることが出来ます。
<支給要件>
・父母が離婚した
・父または母が死亡した
・父または母が一定程度の障害の状態にある
・父または母が生死不明である
・父または母が1年以上拘禁されている
・母が未婚のまま懐胎した児童
・孤児など
ただし、下記の要件に当てはまっている場合手当は支給されません。
<不支給要件>
・日本国内に住所が無い
・父または母の死亡に伴う年金・労災などが受給出来る
・父または母の年金の加算対象になっている
・里親に委託されている
児童扶養手当は、前年の所得により手当の全額を支給する「全部支給」か、一部のみを支給する「一部支給」で額が違います。
全部支給は、算出された所得が所得制限限度額の全部支給の範囲内にあれば、満額を支給されます。
一部支給は、算出された所得が所得制限限度額の全部支給の範囲は超えているが、一部支給の範囲内であれば支給されます。
祖父母など他に生計を共にする人がいる場合は、その人たちの所得も含めて計算されます。
所得の計算方法
(収入-必要経費)+養育費×0.8-諸控除
児童扶養手当 所得制限限度額
扶養親族等の数 | 全部支給 所得(収入) | 一部支給 所得(収入) |
0人 | 49万(122万)未満 | 192万(311.4万)未満 |
1人 | 87万(160万)未満 | 230万(365万)未満 |
2人 | 125万(215.7万)未満 | 268万(412.5万)未満 |
3人 | 163万(270万)未満 | 306万(460万)未満 |
4人 | 201万(324.3万)未満 | 344万(507.5万)未満 |
5人 | 239万(376.3万)未満 | 382万(555万)未満 |
その年によって厚生労働省の定める額が変わることがあります。
児童扶養手当 支給額
子どもの数 | 月額 |
1人 | 全部支給 43,160円 一部支給 10,180円~43,150円 |
2人目 | 全部支給 10,190円 一部支給 5,100円~10,180円 |
3人目以降 | 全部支給 6,110円 一部支給 3,060円~6,100円 |
支給は年6回で、奇数月に2ヶ月分を受け取ることが出来ます。
(1月、3月、5月、7月、9月、11月)
児童手当
児童手当は、ふたり親世帯も受給することが出来ます。
中学校卒業まで(15歳に達する日以降の3月31日まで)支給されます。
児童手当 所得制限限度額
扶養親族などの人数 | 所得制限限度額 |
0人 | 622万 |
1人 | 660万 |
2人 | 698万 |
3人 | 736万 |
4人以上 | 1人増すごとに38万 |
所得制限限度額を超えている場合は、年齢に関係なく一律5,000円が支給されます。
児童手当 支給額
対象 | 月額 |
0~3歳未満 | 10,000円 |
3歳~小学校修了まで | 第1子、第2子 10,000円 / 第3子以降 15,000円 |
中学生 | 10,000円 |
所得制限以上 | 5,000円 |
支給は年3回で、4ヶ月分まとめて振り込まれます。
(6月、10月、2月)
特別児童扶養手当
特別児童扶養手当は、ふたり親世帯も受給することが出来ます。
20歳未満で、精神または身体に障害を有する児童に支給されます。
申請には医師の診断書などが必要で、受給するには県の審査に通らなければいけません。
審査基準が全国で統一されていない為、県によってはとても厳しかったりします。
まずは、市役所で尋ねてみてください。
特別児童扶養手当 所得制限限度額
扶養親族などの数 | 受給資格者本人 | 受給資格者の配偶者および扶養義務者 | ||
所得額 | 収入額 | 所得額 | 収入額 | |
0人 | 459.6万 | 642万 | 628.7万 | 831.9万 |
1人 | 497.6万 | 686.2万 | 653.6万 | 859.6万 |
2人 | 535.6万 | 728.4万 | 674.9万 | 883.2万 |
3人 | 573.6万 | 770.7万 | 696.2万 | 906.9万 |
4人 | 611.6万 | 812.9万 | 717.5万 | 930.6万 |
5人 | 649.6万 | 855.1万 | 738.8万 | 954.2万 |
支給額は1級が月52,500円で、2級が34,970円です。
支給は年3回で、4ヶ月分まとめて振り込まれます。
(4月、8月、12月)
児童育成手当
東京都や千葉県などの一部の地域で支給される手当です。対象は、18歳以下の児童を養育しているひとり親家庭です。 障害手当の場合は、20歳未満まで受給出来ます。
手当額は、4,000円~20,000円程のようです。
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
どうしても困窮していてお金を借りたいという時は、無利子または低利子で貸付を受けられる制度があります。
対象者は下記の通りです。
1. 母子家庭の母、父子家庭の父で20歳未満の児童を扶養している方
2. 母子家庭の母、父子家庭の父に扶養されている児童
3. かつて母子家庭の母であった方(寡婦)
※自治体によって異なる場合があります
貸付を受けるには審査があり、償還能力や金額に応じて連帯保証人が必要です。
償還期間は一定の据え置き期間の後に、定められた期間内に償還します。
詳しい内容については、市福祉事務所に尋ねてみてください。
ひとりで悩まないで
ひとりで子どもを育てるのは、とても大変なことです。
子どもが病気になって仕事を休み、収入が減ることもあるでしょう。
子育てと仕事を両立して完璧にこなすのは、はっきり言って不可能です。
県や自治体によっては、独自の支援制度があったりします。
手当や支援制度に頼りながら、困ったときは相談してみましょう。